CTは日立製作所の最高位機種 64列128スライスCT SCENARIA View(シナリア ビュー)を導入しました。SCENARIA Viewは次世代の逐次近似(ちくじきんじ)処理である「IPV」は高い被ばく低減率においても、画像の質感を維持し、低線量時でも視認性の優れた画像が可能となりました。また、広々とした開口径で被検者へのアクセス性が向上したことで、寝台が最大20cm移動するため被検者を動かさず心臓領域だけでなく肩などの整形領域の位置決めの際の利便性が向上しました。
MRIはCTと違い、放射線被曝することなく、磁石と電波を利用しCTでは見えにくい初期の脳梗塞や微小な血管病変がはっきり見えます。特に整形外科領域ではCTを凌駕する画像情報を得られます。当院ではこの度、MRIを最新機種(GE社製 Optima MR360 1.5テスラ)に更新し、旧型機と比べ高精細な画像を得られることが可能になると共に、撮影テーブル(ベット)が脱着可能となったため、患者様への負担軽減にも配慮がなされています。
マンモグラフィとは乳房専用のX線写真装置のことです。従来は乳がんの精密検査の1方法として用いられてきましたが、乳がんの早期発見やその他の乳房疾患の検出のため、最近は検診にも用いるようになってきました。マンモグラフィ検査は、乳房をアクリルの圧迫板で片方ずつ挟みこんで薄くし、レントゲンで撮影をします。乳房の中の組織を撮るのでできるだけ薄く平らにしなければなりません。挟むときは、個人差はありますが痛みを伴います。乳房はやわらかい組織なのでレントゲンに写りにくいため、できるだけ薄く平らに伸ばさなければならないのです。ただし、そうすることで、放射線被曝量を減らすというメリットがあります。
造影剤を使用して血管の形態、血流状態を連続的に撮影することにより、動脈あるいは静脈の病変を診断する検査法です。
先天性心疾患、血管性病変(動脈瘤・静脈瘤・動静脈奇形・動脈硬化、あるいは血栓症による血管の狭窄および閉塞など)の診断や、脳、肺、肝臓、腎臓および四肢などの腫瘤性病変の診断などを目的に行われています。
一般的に知られているレントゲン撮影装置です。肺炎や腫瘍といった疾患や骨折等の診断に用います。又、造影剤を使用して胃透視等の検査を行います。
一般的には「胃カメラ」や「大腸カメラ」と言われる各種の内視鏡装置を用いて、お腹にメスを入れることなく直接、内臓の検査を行います。検査以外にも様々な治療や手術が可能です。
骨塩量(骨密度)測定装置は骨粗鬆症等の診断に使用します。検査は腰椎と大腿骨のX線撮影を行います。痛みを伴うことなく入室してから退室まで10分~15分程度で終了いたします。また、DEXA法は精度の高い骨密度検査で、『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』にて推奨されており、骨粗鬆症の評価に優れています。
動脈硬化の診断に用いる装置で、検査は、手足に血圧計の腕に巻く部分のようなものを巻いて、静かに横になっているだけです。特に痛みなどの苦痛がなく、わずかな時間で動脈硬化の程度がわかります。
動脈硬は生活習慣が大きく影響するといわれています。肥満、高血圧、喫煙などは動脈硬化のリスクファクターです。定期的に動脈硬化の検査を受けて、少しでも生活習慣を改善することが動脈硬化を予防する上で非常に大切です。